どういうクオリティで口の中の治療をするのか?で、その後の口の状態は変わってくる

歯がなくなっていく要因をご存じですか?

【東京メトロ東西線妙典駅 徒歩5分の歯医者】
市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。

どういう風に治療をするか、でその後の口の状態は変わってきます。何もしなくても、口の中は歯同士がぶつかり、すり減っていきます。それを止めることはできません。

近年の歯をなくす要因として1.むし歯 2.歯周病が挙げられてきました。もう一つの要因として、10年ほど前にはすでに3.力による破壊 という要因が挙げられています。

何か特殊な力がかかるからなのか・・・そういうわけではありません。靴を毎日履いていればすり減ります。「同じ靴を毎日履いて20年過ごしてください」と言われたら、できるでしょうか?どこかの段階で穴が開いて、履けなくならないでしょうか?同じTシャツで20年でも構いません。私たちは、身近なものを取り替えることで、日常で消費しているものを少しずつ取り替えているので気が付きにくいのです。

歯の治療の特殊性

歯は、取り替えることができません。その一方で、歯を全く使わない日を作ることは可能でしょうか?すべての歯が負荷が全くかからない、一日中噛まない、ということは可能でしょうか・・・これは不可能です。食べ物を食べないとしても、歯を全くかみ合わせないで1日を過ごすだけで、気が狂いそうになるでしょう。それほど気づかないレベルで、歯は毎日使われているのです。

 どのようなもので口の中の悪くなった部分を修復するのか、で口の中のその後は変わってきます。正確に言えば、1か所程度治療しただけでは変わることは少ないです。しかし、少しの悪化が一つ、また一つと積み重なり、口の中が耐えられる限界点を超えると一気にどうしようもなくなってきます。そうなってからでは、我々としても少し処置をして、また悪くなってから・・・というのはできなくなります。

当院の治療への考え方

当院では、あまり保険診療での治療はお勧めしておりません。なぜか?「ちょっと悪くなっても、保険で治せばいいでしょ」「保険診療だから、このくらいしかできないのは当たり前」という意識が、患者側、歯科医師側でも起こるからです。

何が原因で、どういう事にケアをすればいいのか?そのためにどう処置をすべきなのか・・・それらをしっかりと抑えれば、偶発的な事故でもない限り、同じ場所が再度悪くなる、という事態はかなり防げます。(一定以上悪くなるとどうしようもありません)悪くなってから何とかする、というのが通用しづらいのです。

ですので、そうなる前にしっかりと治していただきたいのです。問題が小さい状態で、再発を抑えるような治療をすると、その後問題が起こることはほとんどなくなります。「老化で・・・」とか「年月がたったから…」というような理由をよく聞きますが、例えば歯ぐきは年月で悪化する、というのは否定されてきています。全身の抵抗力などは老化でと言えると思いますが、入ってくる菌をケアすれば防げる歯周病は、今の、そしてこれかたの日々のお手入れの結果です。

むし歯についてもそうです。治したところが2度と再発しないようにするにはどうすればいいのか?虫歯ができた時と同じ食習慣、同じライフスタイルをしていれば、当然再発します。治すものの表面がざらついている素材であれば、菌は付着しやすいので、再発が早まります。

以下の写真をご覧ください。以前使用したものもありますが、これも「虫歯を治した歯」であるはずです。

その1

その2

その3

ここでは銀歯の下が悪くなっているもののみを載せましたが、白い素材の下でも悪くなっているものもあります。何度も何度も繰り返しの治療。時間もお金もかけているのに治らない。そんなの馬鹿馬鹿しくないですか?

何度も繰り返す、ということは、見直す根本は他にある、ということです。一度、「悪いところだけ」を治すのではなく、「なぜ、そうなったのか?」を考え、どう治せばよいのか?を一緒に考えませんか?

〒272-0111
千葉県市川市妙典5-4-22 クリスタルコート101
tel:047-712-5530

めぐりデンタルクリニック

こちらもあわせてお読みください

関連記事

右下第一大臼歯のむし歯をとって、セラミックスクラウンを装着したケース
治療をしたから、終わりではない 【東京メトロ東西線妙典駅 徒歩5分の歯医者】市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。  今回は、右下奥歯の治療をして、セラミックスクラウンを被せたケースについて紹介いたします。治療した後につめたものの下でむし歯が広がっており、また、隣の歯との間でも見逃された虫歯のあるケースでした。 外から……
左下第一大臼歯の銀歯を外したら、前後の歯にも虫歯が見つかり、治療したケース
歯の治療を行う上で、考えるべきこと 【東京メトロ東西線妙典駅 徒歩5分の歯医者】市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。 「そこだけ、最小限に」という治療を求めることが多いですが、それはあまり推奨されないことが多々あります。 最小限というのは医療従事者側から見れば、それをするための必要最小限、という事になります。しかし、……
歯周病悪化で全ての歯を抜き、インプラントAGCブリッジとなったケース
 まず初めに、日本でも年間数えられるくらいのケースしか行われないこの処置を行わせていただき、また、ブログ上で公開することに了承いただいた患者様に深い感謝を申し上げます。また、ご協力いただいた先生、作成いただいた技工士さんを始め、支えて下さった多くの方々に感謝を申し上げます。 AGCブリッジとは何か? これを語るには、まずAGCブリッジは……
銀歯の下には・・・2
【東京メトロ東西線妙典駅 徒歩5分の歯医者】市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。 時々載せる銀歯シリーズ。一つだけお断りをしておくと、すべての銀歯で問題が起こるというわけではない、ということです。しかし、我々は高確率で銀歯の下に虫歯を見かけるわけで・・・ ちなみに、銀歯というと、歯科医師側にとってはメタルクラウンを指します……