インプラント治療

Implant

インプラントとはどんな治療なのか?

インプラントは人工歯根のことで、歯がなくなった場合や、歯の根に問題があって長期的に使えなくなった場合に、その代わりとして使うものになります。
ですので、厳密に言えば、そこに人工の歯の根っこが入る治療になります。

上に何をつけるかでゴールは変わりますが、インプラント体に連結部をつけ、上部のものをとりつけるという3層構造になります。

当院のインプラント治療

当院の治療コンセプトは4Sを基準にしています。

Short…

治療期間の短縮

Simple…

複雑でない治療

Small…

最小範囲での施術

Safe…

安全な治療

つまり、患者様への治療期間を短く、安全で低侵襲かつ処置する側にとっては簡単にできる治療です。結果として当院のインプラント治療では以下のような治療になることをを目指しています。

  1. 20年以上もつ
  2. インプラント周囲炎が90%以上起こらない
  3. インプラントに不具合があっても、次の手を打ちやすい
  4. 患者様の治療期間は短く、術後の症状は出にくい

インプラント治療の課題

インプラント周囲炎は、インプラントの結果を見聞きすると必ずと言っていいほど問題としてあげられるものです。ですが、当院のコンセプトを実践していた前職の歯科医院では、インプラント周囲炎は100人に1人かそれ以下のレベルで、レアケースであることを私自身が経験いたしました。

インプラントにネガティブな情報が出回っています。インプラントと一括りにしても、医院や手法によって成果には色々で、恐らく多くのケースで間違っていないのだろうと思います。ただ、当院の方針は、インプラントが問題なく20年問題の起こらないケースを多々経験している林楊春先生の方法に則っています。
どこでインプラント治療をするかお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

インプラントは誰にでも入れられるのか?

インプラントを入れる上限を満たさない人がいます。大きく分けて3つあります。

  1. 外科ができない人
  2. 骨がない人
  3. 骨が成熟していない人(主に未成年など)

これは、インプラントだけに限りません。重度の糖尿病や人工透析、心臓の病気がある方などは、外科をすることで、そこから感染を起こす可能性が高まります。インプラントは人工物を埋めため、感染のリスクはただ歯を抜くよりも高くなります。(菌がインプラントを足場に感染を起こすため)このような状態にある方は、インプラントを入れたがために、命の危機が増すことになるため、通常は処置は行いません。

インプラントを入れたくても、骨が薄くて入れられない、ということがあります。昨今、技術の改良があり、今まで入れられなかったところにインプラントを入れられるようになってきました。とはいえ、限界があります。インプラントを入れることがゴールではなく、使い続けることがゴールだと思いますので、安定性の見込めない部位にはインプラント治療はできません。

この方々は、厳密には、入れることはできます。しかし、入れた後に骨の成長があり、インプラントが思わぬ位置に移動する可能性があります。インプラントは入れる位置が非常に重要です。簡単に外せるものでもないため、その後に移動する可能性があるならば、骨の成長が終わるのを待つのが賢明です。

治療回数や期間は?

これに関してはどういった処置をするか、各医院で異なることが多いため、当院の実績を記載いたします。

  1. インプラントを入れる手術
  2. 1~2週間後に傷口確認
  3. 手術2か月後に安定性のチェック、問題なければ型取り
  4. 最終的な被せもの装着

この4つのステップで終わります。

処置の時間も、手術は60分、他15~30分程度です。治癒を待つ期間が2か月程度あるため、期間としては3か月程度かかります。

※骨の安定性が低い場合は待つ期間が伸びます。安定性が下がるようならば、別のインプラントに変更することがあります。(その際の費用はかかりません)

1本に準じます。オペ時間が+30~60分となることが多いです。

  1. インプラント手術(2~4時間)、その際に後から外す予定の仮インプラントを入れることがあります。全体をつなぐ仮歯を装着します。
  2. 1~2後に状態確認
  3. 2か月後に安定性をチェック、問題なければ最終的なものを見越した本格的な仮歯のための型取り
  4. 本格的な仮歯の装着
  5. 最終的な歯の型取り(光学スキャナーを使用しておりますので、現在このステップは基本的にありません)
  6. 最終的な歯の装着

1~2本の時と違い、半年程度見た方がよいスケジュールとなります。その際、エラーがあれば治療期間は伸びます。

2~4本のインプラントを骨に埋めます。その前に、予め入れ歯を作っております。処置後に治癒を待って、インプラントが安定したことを確認したら、最終的な入れ歯を作るステップに入ります。最終的なものが入るまで、だいたい半年はみます。
※入れ歯は左右にゆれる力が大きくなるため、埋めたインプラントがゆるんでくるケースが報告されています。

費用はどのくらいかかる?

これもクリニックによって異なるため、詳細はドクターにお尋ねください。
当院では、歯を抜いたり、抜いたその日に仮歯を入れたり、人工骨を使ったりすることで変動がありますが、1本約50万と考えていただいた方が計算しやすいと思います。

費用を抑えようとすると、インプラントのグレードを落としたり、被せものの質を落とすということになりますが、処置が処置なので、当院では長くもつためのものをあらかじめ選択しております。入れるものの質を下げることで起こるトラブルには責任をもてないため、インプラントや最終的な被せものは選択制にしておりません。

項目費用
1本462,000円
(インプラント手術+最終的なかぶせもの)
2本924,000円
(インプラント手術+最終的なかぶせもの)
臼歯2本分Br
2本インプラント
1,144,000円
(インプラント2本+Br製作費用)
前歯6本分Br
3本インプラント
2,046,000円
(インプラント3本+Br製作費用)
上顎全体AGCBr
6本インプラント
4,620,000円(2023.12.01現在)
※金を多量に使用するため、金属の相場で費用の変動があります。

AGCとは…AGC(auro galvano crown)とは、電鋳システムを使用し、99.9%の純金キャップを製作する方法。そのキャップにはまる装置をBrの内部に組み込むことで、普段は外れず、患者様自身も外せないが、特殊な装置を用いて歯科医は外すことができ、インプラント周囲のお掃除などが可能なもの。
問題が起こった際にも外して対応可能なので、全てを壊す必要がある一体型よりも対応しやすい。

項目費用
抜歯を同時に行う場合+抜歯代¥22,000
人工骨を多量に使用する場合+¥16,500~
2020年10月22日