前歯のつめもの7

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今回のテーマは、前歯の白いつめものは、どの程度有効なのか?これは耐久性の話ではなく、あくまで見た目という事についてです。耐久性ならば、削った部分の大きさや深さ、噛む部分かどうか、清掃性などに左右されるため、語ることはできません。一つだけ、確実にお伝えできることは、一生使えるつめものなど存在しません。接着剤でくっつく以上、必ず劣化します。

私が受講したとあるアメリカの講師陣が務めるセミナーでは、歯と歯茎の境目のかけた状態の部分には、「白いつめものはインスタントだからやらない。必ずクラウン(かぶせもの)だ」という発言があったことを記憶しています。

ちなみに、インスタントは英英辞典で a very short time; a momentとありますから、超短期的という意味なのではないかと思っております(英語で発言していましたので)

はい、話がそれました(´・_・`)

今回のテーマに戻ります。なぜ、見た目として有効かというのは、写真をみればご理解いただけるかと思います。

処置する予定の歯に、着色がついています。かなり強くついているため、簡単には落ちませんでした。

ひとまず、虫歯をとります。

とりました。上の2枚を処置前とくらべていただければ、状態の変化はわかると思います。

保険の樹脂でつめた後です。

めちゃくちゃ目立つわけではないですが、境目は見えると思います。一応、カメレオンシェードという、周囲の色に溶け込むものを使用したのですが、境目は明らかにわかりますね。

自由診療でダイレクトボンディングというのがありますが、それでも限界があります。だいたい、歯の1/3が壊れたり、虫歯でダメになったら、被せる処置が現実的です。確かに、白いもので詰められなくはないですが、僕らからしても近い将来すぐだめになりそうなものにゴーサインは出しづらい。被せ物の方が、形もコントロールしやすく、歯の根っこがおかしくならない限り長持ちしてくれます。

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