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市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。
銀歯に関してはシリーズものとして書いています。↓のリンクからこれまでの記事をたどれますので、ご興味がございましたらご参照ください(‘ω’)
銀歯の下には・・・8 – めぐりデンタルクリニック|市川の歯科 歯医者|インプラント治療 | めぐりデンタルクリニック|市川の歯科 歯医者|インプラント治療 (meguridental.com)
さて、銀歯の治療。と、その前にこのブログを見ている皆様に伺いたいことがあります。
治療した後に、今治療したその歯が再度悪くなってもいいのか?ということです。
治療直後は「今やったばっかりだから悪くならないだろう」。そう思っていると思います。しかし、現実はどうでしょうか?虫歯経験者の方、一度治療した部分を再治療する、ということが起きていませんか?
基本的に、自分の歯が一度問題を起こしたということは、その部分は悪くなりやすいと言えます。加えて、治療したものが問題を起こさないような治し方をしているのか、という事がポイントになります。部分だけ金属や詰め物で覆う治療が多いですが、その結果はどうなるのでしょうか?
とある方の、銀歯の処置前になります。正確には、境目に怪しい部分があるので、外すことになったケースです。パッと見て、悪く見えるでしょうか?そして、どこを処置して、どうなっていったのでしょうか?
外した状態です。中に白いものが見えると思いますが、その部分は接着剤がくっついていた部分です。
フラッシュの関係でわかりにくくなっていますが、隣の歯との境目が茶色くなっており、そこから内部に広がっている様子が見えます。
上の暗かった写真の別角度になります。問題はこの悪い部分をとりきった時にどうなったか、という話ですが・・・
青い点が見えるでしょうか?その部分は神経が顔を出した部分になります。上の写真の黒くにじんだ点から中で虫歯が広がっており、そこが神経と接していました。
別角度の写真。かなり深い様子がわかると思います。
神経を保護する材料で仮に覆っています。症状が出たら神経をとります。出なければ、そのまま被せる処置へ移行します。
銀歯でなかったら、どうなっていたのだろう?という思いが起こってくるケースではあります。
上のようなケースでは「歯の残っているところがまだまだあるじゃないか!削ったところだけつめれば十分だ!」と主張するドクターもいます。
しかし、考えてみてください。そもそも治療してあった歯です。同じような処置をしたら、時間がたってもう一段深いところで虫歯が広がります。その時にやられ方次第では、抜くことも検討する可能性が出てきます。
だから、どう治すかをきちんと考えなければならないのです。
歯と歯の間が不潔になるのを完全に防ぐ手段はありません。ですが、つめもので対応すると、境目がそこにできるので、悪化しやすいというのは事実です。この場合、全周をぐるっと削るクラウンにする、歯と歯の間の歯肉を切って下げて境目が歯ぐきのラインにこないようにする、といった手段も考えられます。
もちろん、歯を治す材質も関係あります。白、という意味では昨今保険でも白いものはあります。しかし、表面にプラークがつきやすい、ということをどれほどの人が理解しているでしょうか?銀歯よりもつきづらそうに見えて、実のところそれよりもつきやすいのではないか?と感じることもしばしばです。歯ぐきの検査をしていると、よく周囲が赤くなっているのを見ます。
そもそも、銀歯の治療の結果が↑になりますから、銀歯をおすすめするか、という点では胸をはっておすすめはできません。
その点では、オールセラミックスは違います。ほとんどプラークがつきません。虫歯の起こりやすさだけではなく、歯肉の炎症の起こりやすさも違います。保険診療では認められていないため、自由診療になりますが、我々がオールセラミックスを用意している理由はそこにあります。保険診療ですべて対応できるのならば、我々はそのようにしています。しかし、現実はそうではない、ということです。
セラミックスを入れたから人生が変わる、ということはないと思います。しかし、人生のトータルで見た通院回数が減る、ということには関係してくると思います。
それはとても実感しづらいものではありますが、人生=生きている時間の間に経験していること、であり、治療に時間をとられ続けることはよいことではないはずです。
ご自身の時間をしっかりとるためにも、しっかりとした治療を選択する、という事を真剣に考えていただければと思います。
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