【東京メトロ東西線妙典駅 徒歩5分の歯医者】
市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。
今回の話と似たような状況の話は以下に掲載しております
白いつめものの下6 – めぐりデンタルクリニック|市川の歯科 歯医者|インプラント治療 | めぐりデンタルクリニック|市川の歯科 歯医者|インプラント治療 (meguridental.com)
治療したはずなのに、なぜよくならないの!?という話をよく耳にしますが、その一つの答えが今回の話だと思います。
我々、歯科医師側でも話題に出ますが、何のために治療するのか、患者さん側がどこまで求めるのか、でゴールは変わってきます。
ただ、我々は「こうしたら、こうなる」がある程度経験的に理解できますが、患者さん側は理解が難しいと思います。また、「自分は大丈夫」という正常化バイアスも働くので、期間を短く、費用は安くとなってしまいがちです。
しかし、それがどのような結果につながるかと言えば・・・
処置前だけを見ると、どこが悪いのか疑問に思われる方も多いと思います。歯の真ん中の白い部分は過去に治療した跡であり、ここを外すとどうなるかというと・・・
中は黒くてぐちゃぐちゃです。かなり深いところまで広がっているのがわかるでしょうか?
これをすべてきれいにしていくと・・・
歯の神経まで到達していました。ちなみに、本人の自覚症状(しみる、痛い)はありませんでした。
当院では、患者さんに必ず伝えるのですが、「虫歯が痛いわけではない」ということです。歯が痛いのは、歯の神経の痛みです。ですから、基本的に神経をとった歯で虫歯が大きくなっても痛みはありません。
今回のような、神経が残っている歯でも、痛みを全く感じないケースはあります。
基本的には、虫歯が大きい→歯の神経で炎症が起こる→歯が痛む という流れになります。もちろん、神経は歯の深いところにおりますので、歯が強くしみる=歯の末期症状、だと思ってください。痛みが出てからの治療は、基本的に遅すぎる治療、という事です。
こうなってから、きちんとした治療をするよりも、こうなる前にきちんとした治療をした方が、歯の残っている部分が多いため、その後の歯の持ち具体が長くなります。
ですので、何ともないけど大きめの虫歯となった際に、セラミックスなど自由診療の話がでるのは、上のような状態になる前に再治療のリスクを大きく減らすためです。
他のブログで設計の話などを載せていますが、上の歯も歯の一部が歯ぐきより下がった位置まで歯が侵食されているため、スタートがよくない状態となっています。もっとダメージが少ない状態できちんと治せば、一生涯問題なく過ごせた可能性もあります。しかし、悪くなってからのスタートでは、どんなによいもので処置をしても限界がある場合があるのです。
そのあたりを皆様にはよくよく考えていただけたらと思います。
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めぐりデンタルクリニック