見た目には問題なく見えても、内部でむし歯が進行していたケース

症状のある・なしではわるくなっているかどうかの判定はできない

【東京メトロ東西線妙典駅 徒歩5分の歯医者】
市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。

「むし歯の痛みがある気がする」

初診で訪れて、このような表現をなさる方は意外と多いものです。ですが、むし歯の痛みって何ですか?むし歯の痛みって、日頃から感じているものなのですか?

ちょっと、この疑問を抱えながら下の写真をご覧いただきたいと思います。

見た目から判断できないむし歯は、たくさんある

上の写真をご覧ください。これのどこが悪いのでしょうか?むしろ、治療跡もありません。いったいどこに問題があるのかというと・・・

このように、内部で広がっていました。上の写真をみて「何もない」と言い張る方は、さすがにいないのではないでしょうか?これをすべて取り除くと下のようになります。

取りきった状態の写真ですが、取りきる前にどこに問題があるのかわからなかった方もいると思うので、見比べれ頂ければと思います。

間にありますよね?(もちろん、削った結果ある、のではなく、削る前から確信があるので処置を行っております。)

では、一番最初の疑問に戻ります。「このむし歯、痛みはあるの?」

答えは、No、です。本人には何の自覚もありませんでした。

痛みを発する虫歯は末期症状である

痛みを感じるとき、というのは、むし歯が痛みを発しているのではありません。

実際に痛みを伝えるのは、生きている神経、です。歯の内側には神経が存在しており、そこまで虫歯が到達すると、神経の細胞が引き起こされた炎症で痛みをキャッチして、脳まで伝える、という仕組みです。

むし歯自体が痛みを発しているわけではありません。もし、むし歯が痛ければ、なぜ前歯の根元にできるむし歯は痛くないのでしょうか?自分で発見できず、我々、ドクター側が見て初めて発見できるむし歯があるのでしょうか?むし歯がすべて痛みを発するなら、それを一番キャッチできるのは、他でもない、ご自身のはずです

そうではない理由は、上に書いた通り、むし歯は痛みを発するわけではない。神経に到達したときに、生き残った神経が痛みを伝えているから、になります。

ただ、神経というものは歯のかなり内側に存在しているものです。そこが痛みを感知する、という事はかなりの異常事態、末期症状であることがほとんど。

これは私の推論でしかありませんが、人間はもともと野生動物です。野生動物が歯の痛みでのたうち回っていたら、自然界の中では他の動物に狙われたり、食べられたりしないでしょうか?だから、ぎりぎりまで耐えて、限界が来たら症状を発し、1週程度で神経は死ぬ、そのまま放置すると抜け落ちる、というようになっているのではないか(生きるため)と考えております。

ですので、そこまで放置する、という事は、歯を失うという事が、限りなく現実に近い、という事になります。そうならない段階で、早めに手を打てば、処置のしようはあります。まずは、全体をチェックしてみる事から始めましょう

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めぐりデンタルクリニック

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