【東京メトロ東西線妙典駅 徒歩5分の歯医者】
市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。
今回は注意喚起も兼ねて、この記事を投稿することにしました。つい先月、私の所属する歯科医師会でも話題に上がったものになります。
どういうことか?以下の写真をご覧ください。
前歯と奥歯の間に隙間が空いているのがわかるでしょうか?これ、口をあいているように見えますが、実は噛んでいる状態なのです。
「開咬(オープンバイト)」といいます。
見た目としては、歯ががたがたに見えないし、症状として感じることも少ないので、このまま過ごしている方も多いのではないかと思います。
何が問題なのか?
このかみ合わせをしていると、奥の歯から壊れてきます。そして、壊れたところに何か処置をしても、うまくいかないことが多い、というものです。口の中すべての力を奥の歯だけで受けるのです。歯は見えている部分だけではなく、歯ぐきの中にも歯の根があります。そんな歯が耐えきれずに壊れると、その後にどんなものを入れようが、今の歯以上になることはないので、トラブルが頻発します。
では、壊れた奥の歯をあきらめて、その手前の歯だけで噛ませるとどうなるか?
そうなると、今後はその歯がダメになってきます。そして、順々にダメになって手前に来て、最終的にかむことに困るようになります。
難しいのが、どのタイミングで壊れるのかを予想することです。あっという間の方もいれば、比較的長くもつ方もいます。一つ言えることがあるとすれば、問題が起こってからの対応は厳しくなりやすいです。
もう一例みましょう
いかがでしょうか?歯並びは問題なく、いいかみ合わせに見えるのではないでしょうか?
それでは、これを横から見るとどうなるのでしょうか?
ひとつ前の例の方と同じようなかみ合わせをしているのがわかったでしょうか?
一部の先生は、これを「隠れオープンバイト」と呼んでいます。見た目は問題ないように見えて、歯の機能的にはオープンバイトと同じだからです。
ぜひ、この事を覚えていただきたい。
「歯並びの問題を指摘されたことがない=口の中に問題がない」ではない!!
歯並びの評価は大雑把な判断にすぎません。実際には噛んでほしい歯が噛んでいるかどうか、そこまで見ないと本当に問題がないのかは判断できないのです。
基本的にオープンバイトの治療は矯正になります。矯正の中でも条件の問題が多く、対応しづらいものでもあります。ワイヤー矯正の苦手なケースです。マウスピース矯正が得意な分野ではありますが、この矯正は歯の緊密なかみ合わせを仕上げるのが難しいものでもあります。その場合には、上下の歯の間の空間を歯を被せる(クラウン)ことでかみ合わせを作ることもあります。
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めぐりデンタルクリニック