【東京メトロ東西線妙典駅 徒歩５分の歯医者】
市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。
今日は診療関係について
どうも世の中に蔓延している認識として「治療は一度すれば終わり」という認識があるので、それについて書きたいと思います。
保険でよく行われる治療で「白い詰め物」と言われたら大抵この治療です。
この治療、一生涯もつことはありません。なぜなら、接着剤の力で張り付いているだけだから。一生強度が落ちない接着剤は存在しません。
そして、勘違いされがちな事ですが、「痛みがなければ悪くなっていない」という認識。痛みがなくても劣化したり、菌が侵食していることはよくあることです。むしろ、歯の痛みが出る＝その部分にとって末期症状である、という可能性が高いのです。
歯の中の神経は歯髄という部分に含まれています。この歯髄には血管とリンパが一緒になっています。家で言うなら、ガス管と水道管と電気の導線のようなものです。それらが一緒になっていると思ってください。ある時、地震がきて壁の一部が崩れたとします（そんなこと自体、あまり起こりませんが）、その壁の所にガス管があって、何やらシューシュー音がしている。あるいは、はげたケーブルが見えていて、バチバチ火花が出ている。これって、安心して暮らせる状態でしょうか？
歯の神経の露出はこれに近いです。これと違う事は、菌がじわじわ壁を柔らかくしている、ということ。一気に進まず、気がついたら進んでいる、ということです。
詰め物を外すと、このようになっています。ちなみに、これはとってすぐではなく、ある程度の部分を取り除いたあとです。奥の他よりも白い部分は現在進行形で歯が溶かされている部分、中の黒いところは、象牙質に菌が侵入して広がっている部分です。一番黒い点を中心に、円を描くように広がっている様子が見えると思います。
もう一度、１枚目の写真と見比べてください。外から見て、こうなることが予測できたでしょうか？
削り切った後です。結構広い空間ですね。根本の黒いのはこのあともう少し削っています。
白い詰め物を入れた直後です。これを磨いて終了です。
しかし、これもまた、数年後に劣化して、間から菌が入ってきます。しかし、いつ菌が入るのかを見極めるのは至難の業です。レントゲンや肉眼で一生懸命探しますが、それでも100％とはいきません。ですので、このブログでも何度か申し上げておりますが、虫歯を作らないことが第一位。虫歯を再発させずらい、また、虫歯に限らず口の中の問題を置きづらい状態にすることが第二位です。
上の白い詰め物がどれくらいもつのか、についてですが、５年持てば御の字で、２～３年がいいところだと言われています。クリーニング中、この詰め物がとれて怒る方に何人か遭遇したことがありますが、申し訳ないですが、材料の限界値なのです。中々、「劣化」という考えが伝わりづらい(´･_･`)毎日、口の中にあるものなので、常に新しいものという意識の方が多いのです。
ですので、白い詰め物は、何回か入れなおすものだ、という認識をもって下さい。そして、その事実にゾッとしたのなら、今日から新しい虫歯を作らないよう心がけていただけますと幸いです。
〒272-0111
千葉県市川市妙典5-4-22 クリスタルコート101
めぐりデンタルクリニック