今をとるのか、先をとるのか

市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。

みなさんはどんな時に幸せを感じるでしょうか?

やりたいことをしている時、時間を何の制約もなく自由に使えるとき、おいしいものを食べている時・・・色々思い浮かぶと思います。今回は、この中のおいしいものを食べている時にフォーカスをあててみようと思います。

今日から、毎日好きなものを好きなだけ、好きな時間に食べてもいいと言われたとしましょう。

いきなりドキッとすることを言います。「その食生活で、長生きできると思いますか?」

瞬間的にはいいでしょう。ストレスを減らすうえでも好きなとこを好きなだけする時間は重要です。しかし、好きなものだけを集めた時間が自分にとって何よりも大事なのかを今一度考えていただきたい、ということが今回のテーマです。

好きな事は①自分の健康に問題がなく②自分がやるタイミングを決められて③ある程度満足できるくらい時間が使えるからこそ好きなのです。好きな事だけをやり続けると、いつか終わりを迎えるでしょう。寝ないで好きな事をやれば、睡眠時間が足りず病気になります。(ある国ではネットゲームのために睡眠時間を削り、亡くなった方がいます。)好きな事の中には単調作業の時間もあるでしょう。変化がなければ、飽きが出てくるもの。そんな時にも変わらずやり続けなければならなくなったら、それは好きな事をするためではなく、自分が作った義務感でやることになり、逆にストレスが溜まります。

好きな事を好きなだけやる、というのは、そういう意味で長続きできないことなのです。

では、「自分の好きな事を好きであり続けるためにはどうすればいいのか?」食べ物の話が楽なので、例を挙げると、ハンバーグが好きな人がハンバーグを好きであり続けるにはどうすればよいのか、というような話です。ハンバーグだけを食べ続ければ、体を壊します。それにいつか飽きます。それを防ぐには、とても単純で他の物を食べればいい。ハンバーグを食べる日を決めて、それ以外の日は別のもの、それもできれば体に良いものを食べる日を作ればいい。そうすれば、自分の長生きにつながり、結果として好きなハンバーグを長く食べられる日も続く、ということです。

好きな事を好きなだけ、というのは確かに理想です。同時に毒でもあります。今をとるのか、先をとるのか。今をとるなら、好きなものを好きなだけやればいい。しかし、それは長くは続きません。先を見据えるならば、苦手なものでも必要ならがんばって挑戦して、先の、というよりも好きなものを長くするためにがんばる、という必要も出てきます。

口の中の健康も一緒です。何かをして瞬間に変わる、という事を期待するのではなく、ご自身の行動の先に将来の安定がある、ということをぜひ理解していただいて、ジミーなブラッシングを繰り返したり、食べるタイミングを考えた食生活にする、というようなことを意識する人が一人でも増えればいいな、と思う今日この頃なのでした(`・ω・´)