市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。
明日11/12は当院の開業日になります。
これまで、多くの方に支えられてまいりました。クリニックの内装・看板・大型機器・機材などはすべて紹介ですし、スタッフもほぼ紹介です。私一人では到底ここまでたどり着くのは不可能でした。
その紹介の内、半分は以前の勤務先の院長、もう半分は、写真に写っている矯正セミナーのグループの先生方のお力添えによるものです。
20代の私は「紹介なんてくだらない、自分に実力があればよい」という考えのもと、生きておりました。だからこそ、週7で働いた期間があったり、仕事をまるまる任せてもらえる歯科医院での勤務を考えておりました。実際、30になるまで、それで困ることはありませんでした。
しかし、立場が変わり、必ず誰かに仕事を任せなければいけないことが増えたとき、その限界を感じました。それと同時に、今まで一人でやってきたと思ったことも、直接ではないとはいえ、他の方々が実は関わっていたということに気付くようになってきました。
そこから少しずつ、本当の意味での感謝をし始めるようになりました。
そもそも、きちんとした紹介は、自分の基準をクリアしている(人に紹介しても大丈夫)ものや人を、それを欲する人に教えてあげること、と言えると思います。特に人の場合「紹介して頂いてよかった」と紹介先・紹介した人物の両方から言っていただけるようにすることが大事で、そうしなければ自分の信用度は落ちます。つまり、紹介とは「紹介します」と言った人間のメンツが関わってきます。
簡単に言うと、大事な人に対してしか、いい紹介というのは生まれないものです。嫌いな人間に、自分がいいと思っている人を紹介するでしょうか?そういうことです。そして、これを言い換えれば、「誰かからいい紹介をして頂けるようになるには、自分がそれなりの人間になっていなければならない」ということになります。
このことに気づいてからは必死でした。実力のみの世界で生きている人間は、自分が大事と思っている事柄でしか相手を判断しません。例えば、100m走の選手であるならば、足が速い人以外に用はない、という態度をとる人物がこれに当てはまります。しかし、実社会では、例え足が遅くとも、相手を気遣ったり、先を見据えて自分だけではなく、全体のために行動できる人間が求められます。自己犠牲が必ずしもいいわけではないですが、全体のために献身する姿勢が重要視されます。
一人で生きていた時期は、自由でした。しかし、周りに人はいませんでした。今思えば、当然のことだったと思います。わがままだったんですね。
現在の自分が大きく変わったとは思えませんが、昔よりは周りに気遣える人間になれたのかなと思います。この点では、結婚し、家族ができた。人生のステージが変わった、というところが大きかったのかもしれません。家族には本当に感謝しております。
今回、クリニックに来てくださった先生方は、どなたも素晴らしい先生です。この先生方からも多くを学ばせていただきました。時間がたって、再度いらっしゃったときに、「紹介してよかった」と思っていただけるようなクリニックであり続けるよう、明日のオープンより精進いたします。