白いつめものの下６

【東京メトロ東西線妙典駅　徒歩５分の歯医者】
市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。

治療した後、というよりも、「誰が」「どうやって治療するのか？」という点が処置後、長く安定するかどうかに大きく関わる歯科治療。その中でも、一番多い白いつめものの治療

今回もその治療についての記事になります。

前回の記事↓

白いつめものの下５ – めぐりデンタルクリニック｜市川の歯科 歯医者｜インプラント治療 | めぐりデンタルクリニック｜市川の歯科 歯医者｜インプラント治療 (meguridental.com)

治療前です。

本人に痛みなどの症状はありませんでした。

歯の根元に黒いものが透けているのが、なんとなく見えると思います。

別の角度から見た写真。

ここからは、虫歯がある、という印象は受けないと思います。むしろ、これを見せて「治療します」と言うと「何で？？」となる方の方が多いのではないでしょうか？

白いものを外した後です。どちらも健全で問題ない歯の色です、と言えるでしょうか？周辺の歯の色と比べてお考え下さい。

また、黒い方ばかりに目が行きがちだと思いますが、色の薄めの方はどうでしょうか？この次の写真とも比べて、よくお考え下さい。

虫歯をあらかた除去した後です。もちろん、↑の写真よりも削った部分は深くなっています。色としてはどちらが明るいでしょうか？

汚染されている部分は、それだけ歯の色が違います。そして、運が悪ければ、最近上げている記事のように、歯の神経が顔を出す結果となります。

加えて、考えていただきたいことがあります。この２本の間の歯茎の状態はどうでしょうか？この状態に対して、白い詰め物をして問題なくつめられるでしょうか？

この状態は、歯の上に歯ぐきがのっかっている状態になります。少なくとも、何か処置をする前にのっかっている歯ぐきを除かなければなりません。除く手段は１．切る２．削る３．焼き切る　になります。出血を伴うものと考えていただいて差し支えありません。

歯ぐきの扱いもきちんとした上で、問題なく治療する、となると、難易度は跳ね上がります。

安易に、虫歯があるから治したい、一日で治したい、と考えると、このような結果に繋がることがあります。

再治療は、最初に治療する時よりも難易度が上がっていたり、条件が悪くなっていることが普通です。その結果、その歯が残せない、という事態につながっていきます。

早く治療したい、歯科にお金と時間をかけたくない、と考えている方は多いですが、その思考の結果には、上のような結果に繋がる、というリスクを頭に入れ、治療を受けるようになさって下さい。

我々は、基本的に患者さんの判断に沿う形で治療します。（というより、患者さんの判断なしに処置はできません）ベストに治療をしたい信念を捻じ曲げて治療することも多いです。「治療したのに、また悪くなった。歯医者が悪い」という御意見をよく目にしますが、その出発点には患者さんの判断も入っている、という事をよく認識していただきたいのです。

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めぐりデンタルクリニック