インプラント手術にかかる時間と期間

【東京メトロ東西線妙典駅　徒歩５分の歯医者】
市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。

自由診療のページはあまり作らないようにしていたのですが、当院でどんな処置をしているのか、治療を受けないとわからない、という状態になっているので、今回はインプラントについて掲載しようと思います。

インプラントについて、どんな治療かと聞かれると・・・

「怖い」

「骨を削る」

「知り合いにうまくいかなかった人がいる」

大体、このあたりの回答をいただきます。

ただ、具体性のある回答を頂くことはあまりないです。骨を削るから痛い「気がする」とか、怖い「気がする」。確かに未知なものなので、怖いというのは理解できます。だとしたら、未知のままにせずに、理解していけば怖さはなくなってくると思うので、今回の内容を通じて、少しずつ理解していただけたらと思います。

まず、処置時間＝オペの時間

オペであるのは、事実です。ただ、我々歯科医師側からすると、どこからオペになるかと言えば、「歯を抜く」がすでにオペです。歯ぐきを切って、開く処置もオペです。ですので、割と多くの方がオペを経験しています。

親知らずの抜歯でいえば、簡単なものは5分、難しいものは90~120分。一般開業医だとこんな感じです。

では、インプラントオペはどのくらいかかるのか？

簡単なもの30分、難しいもの90~120分、上顎全体に6本入れる場合3~4時間（インプラントの土台であるフィクスチャーを入れる手術のみの場合）

こんな感じです。もちろん、①患者さんの状態②術者の技量で大きく変わります。（上顎全体に6本入れるオペで、抜歯も含めて、2時間以内で行う先生もいます）

簡単、難しいって言ってもどんな感じかわからない。という意見が出るので、一例をあげます。

一般には「難しい」に分類されると思います。

奥の歯の方は、断面を変えると↓のようになります。

通常なら手を出さないか、骨を作るオペをして、半年程度待ってインプラントオペに移行する。そういった判断がされると思います。

しかし、最近は自家骨を使って入れる方法があるので、それを採用しました。

＊以下、出血はないですが、オペが苦手な方は見ないようにしてください。写真があります＊

オペ前です。抜歯してから期間がたっており、治癒に向かっている状態です。

後方に、指標となるものがないので、仮歯で位置決めをしています。（この仮歯は自作しております）

インプラントオペ後の写真です。

今回はインプラントの時間がテーマなので、写真もこの程度にしました。ちなみに、手前の歯は、患者さんの希望で仮歯が入っています。（仮歯を入れられるかどうかは、インプラントを入れた際の状態次第になります。）

手前の仮歯の下と、奥の銀色の物体の下にインプラントが入っています。

このオペで90分でした。（仮歯製作で、その後にさらに時間がかかっています。）

オペ後、どうなるかというと、２週間後が以下の写真になります。

お気づきでしょうか？オペ中の写真に出血があまりない、ということに

インプラントオペだからと言って、出血がすさまじく出る、ということはありません。状態の悪い親知らずや他の歯の抜歯の方がよほど出血します。

痛みはどうかというと、このケースの場合は、患者さんは痛みは術後も全くなかったとのことです。（手術ですので、通常３～４日は痛みが出る可能性はあります）ただ、経験的には出ないことの方が多く、出る場合には何らかのエラーがあり、再オペの必要があるという事の方が多いです。

処置がはじまって、虫歯の治療と同じような麻酔で、１～２時間（早いと１時間）で終わって帰る。

これ、抜歯や虫歯治療と大して変わりません。

痛みも、ひどい虫歯の治療の方が、処置後に問題が起こることが多いです。

骨を削るのは事実で、その人の骨の質が大いに関係するのも事実です。しかし、仮にうまくいかなかったとしても、問題ある部分を取り除けば骨は再生します。（下手な人工骨を入れると感染を起こします。人工骨が悪いわけではなく、問題のある部分をきちんと取り除けていなければ、人工骨を足場に感染が起こります。感染が大きく広がれば、治癒までの期間は長くなります。）

私の受けたセミナーの講師の先生は、歯は削ったらなくなるが、骨は時間がたてば治るとおっしゃっていました。致命的な問題さえ侵さなければ、リカバリーできるのもインプラントの特徴です。

ただ、糖尿病がある方は要注意です。コントロール状態が悪いと、ただでさえ人工物であるインプラントの治癒の際に、治癒に向かわずに感染が起こる可能性が高まります。

当院では、インプラント１本埋入は462,000円で行っております。これは最終的な被せもの（クラウン）の費用を含みます。（埋入とは、インプラント体を骨に埋め込むことです）。ブリッジの場合は、何を選択するかで費用は変わります。詳しくは来院、診断ののちにお尋ねください。

簡単な埋入ならば１時間程度見ていただき、縫った場合は１～２週後に糸をとり、２か月後に状態チェックをして問題なければ型取り、その次の回に被せものが入る、という４回程度の来院です。（オペ以外は処置時間30分程度）

上手くいった場合、何のダメージもなく最終状態まで行くので、驚かれる方もいらっしゃいます。

上記ケースも３カ月後には終了を見込んでおります。（治癒を待つ時間と、被せものができあがるまでの時間がほとんどです。）

ドクターの技量によって、結果が分かれるものではありますので、信頼できるドクター探しが最も重要だと思います。

しかし、それを乗り越えれば長期的に問題なく生活を送ることができる素晴らしい治療だと思います。

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めぐりデンタルクリニック