前歯の治療５

【東京メトロ東西線妙典駅　徒歩５分の歯医者】
市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。

今回は久しぶりに治療の記事を書きます。

基本的に、私が治療の記事を載せる理由は、患者さんが「虫歯はないと思っていた」という声を聞くことが多いからです。虫歯がないと思った理由を聞くと、痛みがないから、という理由が圧倒的に多いですね。それから、見た目上の変化がないと悪くなっていると思わない、という声も聞くため、実はそうじゃないよ！という事を知っていただくために記事を載せております。

今回の方も、症状はありません。あやしいところがあるので診てほしい、という事でいらっしゃり、その際に全体をチェックして見つかったものです。説明をさせていただき、処置をいたしました。

処置前です。この写真をみて、ここで虫歯がある！という人はいないでしょう。私も写真からはわかりません。（直接見ると、色が抜けている部分があるのでわかります。）

↓削ってみた写真です。明らかに白いエリアが見えると思います。現在進行中の虫歯は、実は白です。時間がたったり、神経方向に侵食したものが黒くなります。ですので、今回はまさに進行中ですね。

↓虫歯の部分をとった状態です。ぜひ、治療前の写真と比較していただきたいのですが、ここまでの範囲と想像できたでしょうか？外からの見た目がわからないような状態でも、中ではここまでになっていることもあるのです。

治療後です、いわゆる保険のつめもので対応しております。今回、歯ぐきの際まで広がっていたため、今後そこから再発しないかどうかがポイントとなります。

以前、記事を書きましたが、我々がどの程度から処置するのか？というのは難しいテーマです。

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虫歯を根本からなくす、というのは簡単なように見えて難しい。その中には、現在では当たり前と考えている、我々が普段何を食べているのか？何を飲んでいるのか？どのくらいの頻度なのか？という事と向き合う事も含まれるからです。

以前勤めていたクリニックには、アフリカ系の方が来院なさっておりました。口の中をみると、どうやったら虫歯ができるの！？というくらい「石！」という感じの歯が並んでおりました。（すり減りはすごかったですが）一方、韓国や中国の方々の口の中を見ました。傾向は日本人と似ておりました。（中国の方々は食習慣からか、変わった特徴がありましたが。）

私の診た方々は、人数としては多くはないです。だから、全体としての傾向は語れないと思います。しかし、アフリカの方のような石のような歯を、私は日本人で今まで診たことがありません。中国の方々の、上の前歯周囲だけ溶けている感じも、今まで診たことがありません。人種差もあると思いますが、歯というものの性質を考えれば、食習慣・生活習慣の方が与える影響は大きいのではないと思います。

現代の食事は、砂糖にあふれています。虫歯になりたくない、と言いながら大さじのスプーン２，３杯の砂糖と食べているような状況です。（お菓子やジュース、煮物などを食べれば、その量は跳ね上がります。）それらを断つ、という事は難しいですが、自分の食べているものにどれくらい含まれているのだろう？一日でどのくらいのものを食べているのだろう？という意識をもって生活することが、改善の第一歩になるのではと思っています。

とはいうものの、実践するのは難しいんですよねぇ(´･_･`)

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