2022.03.25
オールセラミックスクラウン
【東京メトロ東西線妙典駅 徒歩5分の歯医者】
市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。
今日は当院でよく被せているセラミックスクラウンの話をしようと思います。
私は白い歯というと、基本的に自由診療のオールセラミックスクラウンの話をさせていただいております。
保険診療にも白いクラウンはあります。近年は物性も上がっていると聞きますが、やはり耐久性の面ではオールセラミックスクラウンにはかないません。また、自由診療の中にはハイブリッドセラミックスというものもあります。以前はこちらをおすすめしている時期がありましたが、やはり10~20年単位で日常的にかませる部位に使うとなると、噛む力に負けて想定よりも早い時期にすり減ってくることが多々ありました。
被せる治療をするのであれば、できる限り長く口の中で保ってほしい。口の中で気にならない使用感、見た目で使えるものがいい。その想いに応えてくれる材料はそんなに多くはありません。
そういう経緯があり、当院ではクラウンというとまずはセラミックスクラウンのお話をさせていただいております。
当院で治療を受けていただいた方の写真を掲載いたします。(ご本人には許可を頂いております。)
奥歯に大きな虫歯があったことに加え、かみ合わせがよくありませんでした。それを是正するため、右下の奥歯2本をセラミックスクラウンで処置することになったケースです。(かみ合わせ是正のため、反対側の歯も治療しております。)
一番上が仮歯、二番目が外した状態、一番下が被せた状態です。当院はジルコニアを採用しておりますが、ここ数年での技術の進歩は著しく、削りだしにもかかわらず何層かの色と硬さのレイヤリングで作られたブロックがあり、それを削りだすだけで上の写真のようなセラミックスクラウンができあがるそうです。
一昔前までは、口の中の色合いを再現するには技工士さん(クラウンを作る人)が手で一つ一つ作り上げなければ難しいものでした。削りだしで作る場合は、一目でそれとわかるものしか作れなかったものです。それを手で作ったものに近付けるため、中の大部分は削りだしで作り、表面だけはセラミックスを手で盛り上げて作るという技術もでました。
今回の写真ものに関しては、完全に削りだしのみで作っております。手で盛るものは、色合いは素晴らしいですが表面の強度が落ちるという弱点がありました。今回の方法に関して言えば、弱点は完全なる色の再現はできないことです。しかし、強度面の低下を防げるものであるため、長期間噛むという事を考えれば、奥歯に関しては私はこちらの方がよいと考えているため、当院の奥歯のセラミックスクラウンはこちらのものを採用させていただいております。
別の角度です。上の歯のかみ合わせはいじらないで処置を行ったため、歯の形には制限がありますが、被せた後にかみ合わせには問題はありませんでした。
角度によって、質感が違って見えると思います。
処置の費用は2本で¥198,000です。難しいケースであれば1本の値段が変わることがあります。(左右でかみ合わせを作る場合など)
デメリットはジルコニア自体が硬いため、反対の歯に悪い影響を与えるのではないか、というものがあります。しかし、昔日本で主流であった金銀パラジウム合金も硬さの問題で非難されていましたが、歯のすり減りが激しい人には調整は必要なものの効果的であったように思えます。そういう点では硬い=悪のような考えはどうなのでしょうか?欧米ではしっかりとかみ合わせを調整すれば有効である、というような見解もあります。(もちろん、あちらでも硬さの議論はあります。)
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めぐりデンタルクリニック