2024.09.26
なぜ、治療する時は治し方もこだわるべきなのか?
【東京メトロ東西線妙典駅 徒歩5分の歯医者】
市川、妙典の歯科医院、めぐりデンタルクリニックの梶原です。
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治療するにあたって、思う事があります。「とりあえず、保険で」、この言葉をいう方は、今後をきちんとかんがえているのだろうか、と
この話の出発点として、そもそも治療する時に「むし歯残っててもいいや」と思って治療にあたる歯科医師がどのくらいいるのか?という話です。まともな先生なら、そんなことは思いません。(ただ、ミラーテクニックの習得がなくて、見逃しをするということはあるかもしれません)だから、単純に考えれば、処置直後は保険だろうが自費だろうがそこに何か残っているということはないはずなのです。
しかし、治療跡からの再発はよくある話(-_-)例えば・・・
2枚目の写真をみて「うわぁ」と思ったはずです。では、なぜ3枚目をとったのか?2枚目の黒くなっている部分は接着剤の変色だからです。歯の今の状態の本当の姿は3枚目になります。
ここで2つのことが言えます。
1枚目、銀歯に明確な境目はなかったのに、中の接着剤がすべて変色をしているということ。
確かに、一部は境目はあるのですが、それならば、境目のある部分の周辺だけが変色しているはず。全面が変色しているということは、全面が汚染されていた、ということになります。とりあえず、で選択されることが多い素材の銀歯ですが、精度はこの程度、ということです。
もう一つ、3枚目の写真、横から黒くなっています。そこの延長上は、歯の神経の近く、つまり少し汚染が進んだだけなのに、神経を失う事につながりかねない、という事です。
「歯を多く削るのはもったいない」という意見は強いですが、悪いことだけ取って治す治療は、期間がたつとこのようになる、ということです。だから、ある程度大きく、深いものはこのような治し方(インレー)ではなく、被せもの(クラウン)をした方がよいことが多々あります。
悪い部分をほぼ取りきった写真です。中央の黒の奥は神経のエリアで、これ以上とるのはリスクがあるような状態になってしまっています。
短期的に見れば、悪いところだけをとって、それなりのもので蓋をする、という発想も出てくると思います。しかし、その先にあるのは↑のような状態です。これを2回、3回と繰り返した後で、元と同じような歯として使えるようになるでしょうか?
健全で、問題のない部分が多く残っていれば、手の打ちようもあります。治療する、とはいいますが、将来どうなるかまで考えて治療する、という選択肢を意識してもよいのではないでしょうか?
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